ヨガピラティス違いとは

ちょっと長くなりますが、ピラティスとヨガの違い
を、以下の7つの点からまとめていきます。

@目的
A呼吸法
Bレッスン
C効果の出方
Dこんな方にお薦め
E使用するツール
F各々の起源

 

では、早速、
「ピラティスとヨガの目的の違い」

1.目的

基本的にピラティスは、色々なスポーツの
良い点を、創始者であるピラティス氏が
まとめて作り上げたもので、その中にヨガ
も入っているんです

なので、ピラティスの動きがヨガに似て
いても当然なのですね

ただ、目的として一番違う点は、ヨガは
スピリチュアル的なイメージが
強く、瞑想が重要視されることです

精神を統一し、心を落ち着かせてリラッ
クスさせることに重点が置かれています。

安定したポーズで体と心の調和を図り、
瞑想を通して、精神的にリラックス
することが目的です

更に、ヨガでは、自然に対する感謝を意識
し、宇宙との結びつきも重要視されます。

それに対して、ピラティスはインナー
マッスルを中心にした筋力強化を通して
痩せやすい体を作ることに重点が置か
れています

体の深層部の筋肉から鍛える体作りと
骨格の歪みを取り除くピラティスを
継続することで、それが可能になります。

もちろん、ピラティスでも、心の成長も
重要視されますが、第一次大戦で負傷
した兵士のリハビリとして当初作られた
だけあって、身体の筋肉の鍛錬法として
の意味合いが強いのです

 

2.呼吸法

ヨガでは、腹式・胸式、両方の呼吸を
使用します

腹式呼吸を行うことで、副交感神経を
活発化させ、身体をリラックスした
状態に導きます。

それによって、精神と肉体の調和を
図ることができます

それに対して、ピラティスでは、

胸式呼吸は、交感神経を活発化させ、
頭の回転が活性化されます。

また、肺が膨張すると横隔膜が広がり、
血行促進と代謝向上が見られるというのも
ピラティスを行うメリットの一つでもあります。

 

3.レッスンの違い

インドで発祥したヨガは、現在では健康
になるためや、ダイエットのために
行っている方が多いと言われますが、
本来は、各々の精神の鍛練を第一目的
としていました

呼吸をしながら瞑想し、ストレッチを繰り
返しながら、様々なポーズをキープ
して、各ポーズの持つ効果を追求して
いきます。

それに対し、ピラティスは正しい骨格を
意識して、体の歪みを改善し、インナー
マッスルを強化するトレーニングです

先にお話したように、
ピラティスもヨガの要素を含むのでピラ
ティスでもストレッチ的な動きは
存在しますが、それよりも深層筋肉の
強化が、レッスン中は重要視されます。

また、元来、音楽等に合わせて、激しく
動くことはなく、ピラティス氏も「音楽
をかけずに、インナーマッスルのリズムに
耳を傾けなさい」
と言っていました。

レッスン中は、お腹にある筋肉や肩甲骨
周りの筋肉など、自分自身の体に最大限
の意識を向け、集中して、コントロール
しながら動くことが重要視されています。

 

4.効果の出方

ヨガのゴールは、リラクゼーションと心の
平安、そして精神と体の調和に
関わるものですので、長期的に行い、
効果を実感していくものという
色合いが強いと言われています

ピラティスは、リハビリの為のトレーニング
なので、ヨガよりも短期的に効果が出てきます

インナーマッスルを含む体幹を強化し、
姿勢を矯正することで身体のバランスを
改善し、アウターマッスルに必要以上に
頼る体の習慣を改善します。

それは、動作や筋力の無駄を解消する
ことを可能にし、例えば、転倒等が
起きにくくする効果もあります。

 

5.こんな方にお薦め

水太りにはヨガ、筋肉太りにはピラティスが
適していると言われます。

水太りは、体の中の水分の代謝が悪く、
水分過剰が原因の場合が多いとされます。

これは、内臓の機能が低下していることが
主な原因です。

ヨガには、自律神経やホルモンバランスを
整える効果があるので、体の自然治癒
の力を高められると言われています。

それが、水太りにはヨガがお薦めされる
理由なのです

一方、筋肉太りは、激しい運動や体の歪み
による筋肉の偏りが主な原因です。

ピラティスを継続すれば、体の歪みが改善
され、筋肉太りしやすい体を、
より効果的に使えるようになります。

そういうわけで、筋肉や骨格の歪みを持つ
人のダイエットには、ピラティスが
お薦めされるのです

 

6.使用するツール

ヨガでは、基本的に、ヨガブロック以外の
道具や器具等は使用しません。

瞑想して、自分を見つめ直し、心身の
リラクゼーションを目的として、
ポーズを取り、ストレッチを行いつつ、
心の鍛錬を行います

ピラティスは、負傷した兵士のリハビリ
として作られたので、ベッド上での実践
を想定した器具も作られました。

もちろん、器具を使用せず、マットの上
でも行えますが、プロップスを使用して、
効果を高めることも可能ですね。
※プロップスとは、ボール、セラバンド、
マジックサークル等のピラティスレッスン
で使用される小道具を指します。

更に、リフォーマー等マシン上で行えば
500以上の動きが可能になりますね

これらのマシンを使用したレッスンでは、
体の一部に焦点を絞り、マットよりも
効果的にトレーニングすることが可能になります

 

7.起源

ヨガは、現在は、健康法としての認知度
が高いと言われていますが、本来は、
インドの思想体系を元にする修行や
治療法だったのです

その宗教観に基づいた思想と瞑想によって
悟りを学ぶことをゴールとしています。

その為、リラクゼーションやうつ病の対策
など、エクササイズだけでなく、
多岐にわたる効果効用があります

その一方で、ピラティスの起源は、
第1次世界大戦時に負傷した兵士の
リハビリ法として生み出されたトレーニングです。

戦時に発展した解剖学を元にした、
インナーマッスル強化法なのです。

骨格のゆがみや筋力不足による体調不良
や、疾患系の問題を改善したい人には、
ピラティスがお薦めされています

いろんな、違いのある2つのエクササイズ
ですが、ピラティス、ヨガのどちらかしか
指導していない方がもう一つも学ぶことに
よって、相乗効果が得られることが
ありますし、レッスンに取り入れることで差別化もできますね。

そのうち、これについてもまとめてみたいと思います

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